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開業体験談 Vol.26 「一生一回だけなんだから、このまま終わりたくない!」

今回は、パン市場モンシュシュ荒川博恵氏の独立開業体験談を紹介させていただきます。開業を考えている方はぜひ参考にしてください。

一生は一回だけ
プロフィール

荒川博恵/Hiroe Arakawa
パン市場モンシュシュ オーナー
昭和31年9月30日 生まれ A型

荒川氏


徳島県徳島市生まれ。27歳に徳島市内にてラウンジで独立。
2006年12月に徳島市でパン市場モンシュシュ開業。
離婚・育児と女性として大変な苦労の中、ラウンジをオープン。 その後ブティック、料理屋、パン屋と次々と事業を成功。職人やパートーナーにも恵まれたとおっしゃっていた荒川オーナー。素敵な笑顔が皆を魅了するのでしょう。
座右の銘は、「一期一会」
好きなことは「食べること」


会社情報

パン市場モンシュシュ沖浜店
徳島県徳島市沖浜1-42
TEL.:088-675-3308
営業時間:AM9:00〜16:00
定休日:無休
※写真撮影はパン市場モンシュシュ石井店



Q 職歴、経歴をお願いします。

A

名西高校を卒業した後、資生堂に入社して7年間勤めました。ずっと資生堂徳島支店ですね。そして27歳の時に独立しようと思い立ちました。



Q なにかきっかけがあったのでしょうか。

A

お店「人生一回だけなんだから、このまま終わりたくない」と思ったんですね。その頃、子供と母との三人での生活、経済的にももっと余裕が欲しかったです。そのために人生変えてみようかと思いました。周りからはいろいろ反対もありましたけど、最初ラウンジを開業しました。貯金の100万円を使ったのと、家主さんに何ヶ月払いかにしてもらったりしたのとで、借り入れはなかったですね。ラウンジは7年くらい続けたんですが、ほぼ同時にブティックも経営していました。これは会社勤めしている時からの夢でしたので。JUST BIGIをcityでPinky&Dianneの商品を取り扱うお店でした。



Q ブティックを始めた時の資金調達はどのようにされたのでしょうか。

A

ラウンジの経営で、ある程度貯金はできていましたけど、足りない分は銀行から借りました。初めに1500万円くらいです。



Q 銀行からの借り入れはスムーズにいきましたか?

A

初めはなかなか思うようには貸してもらえませんでした。家を担保に入れたりしましたね。



Q 費用の内訳を教えてください。

A

物件、内装、備品費として掛かったのが700万円〜1000万くらいではなかったかと。残りは仕入れなどに使ったと思います。



Q モンシュシュ沖浜店を開業する時の資金調達はどのようにされたのでしょうか。

A

全額、銀行からの借り入れです。1店舗につき5000〜6000万円くらい掛かっています。2店舗ありますので、1億円は超えているということになりますね。銀行で融資を受けるときにも、みんなからだいぶ反対されましたよ。プロが長いことやっていて、なかなか難しい職種なのに、ましては素人ができるはずがない、失敗してもいい覚悟があるならしたらいいと、なかなか厳しい意見がありました。ですから借り入れの条件も厳しかったです。家も担保に入れました。



Q 経験のないこの職種でやってみようと思われた理由はなんでしようか。

A

県外に行った時に"100円パン"を見つけたんですね。「あ!これいいな」と思ったんですけど、その時点では、自分が徳島でそれをやれるという自信もなかったですからね〜。実現するまでに2年〜3年掛かりました。一時は私も絶対無理と思っていた時期もあって、しばらくは話が進展することなく自分の中でくすぶっていました。大きな賭けですのでかなり迷いもありましたけど、いいタイミングで、パンの職人さんや一緒にやってくれるパートナーに巡り合いましたね。



Q 沖浜にモンシュシュ1号店を出されていますが、その時の費用と内訳について教えてください。

A 当初の借り入れは、リースもあわせて5000万円でしたが、500万円〜1000万円の追加融資も受けています。物件、敷金に300万円くらい、内装と設備に4000万円、機械を入れるのに500万円〜1000万円掛かっています。



パン
Q 開業時の売り上げはどうでしたか?

A

最初のうちは、1日に40万円くらいでした。しばらくはそのペースで、2ヶ月くらい経った頃から50万円くらいで安定してきました。夏場はやはり少し下がりましたけどね。



Q 快調なすべり出しなんですが大変だったことはありますか?

A

なかなか思うようなパンを焼くことができなかったことでしょうか。開店の時にも、お客さんはたくさん来てくださったのですが、パンを焼くのが間に合わなくて。何回も閉めることになってしまい、ご迷惑を掛けてしまいました。



Q そのような時期をどのようにして乗り越えたのでしょうか。

A

職人さんたちのパワーですね。若いパワー(笑)



Q 開業してよかったことはなんですか?

A

お客さんが美味しいと喜んでくれるのが、一番嬉しいです。開店して良かったなあと思います。



Q 成功したポイントは何でしょうか?

A

とりあえずやってみること。やらなければ、失敗もないけど成功もありませんから。



Q

これから独立する方へ一言お願いします。


A

ガラス窓自分でやろうと決めたことをどこまで行動に移せるかということですね。考えるだけで終わってしまうことが多いと思います。商売にリスクは付き物。開業に伴うリスクについてはよく研究をして、それを負うことの葛藤に打ち勝って、どこまで自分の思いを実現できるかということでしょうね。私は、何か起こったときの処理を、どれだけまわりの人に迷惑をかけずにやれるか、というところは特に考えましたよ。ゼロからスタートしているので、ゼロに戻る分にはいいんですけど、マイナスになるのは困りますね。最初から大きなことをできたわけではなくて、自分にできる範囲のことを徐々にやってきたつもりです。自分の人生、どこまで挑戦できるかな、そういうふうに考えて過ごしています。ですからこれから開業される方にも、一歩一歩やっていってほしいですね!